老人ホームには色々な種類がありますが、認知症に対応している施設は限られています。
ここでは認知症に対応している老人ホームの種類には どのようなものがあるのかををみていきます。
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認知症に対応しているのはどんな施設?
特別養護老人ホーム
老人ホームというと、まず頭に浮かぶ施設で、介護保険施設の1つです。
「介護保険施設の種類と違いをまとめてみました!」
常に介護が必要な在宅での生活が困難な高齢者が入居し、必要な介護サービスを利用できる施設です。
入居するための条件としては、市町村による介護認定によって、要介護度3以上の認定を受けている必要があります。
重度の要介護者にも対応していて、基本的には重度の認知症の人も受け入れてますが、 医療ケアに関しては、充実していない施設もあり、病気によっては対応できないという場合も多くなります。
運営しているのが社会福祉法人などで、公的な側面の強い施設であり、費用が安いこと、基本的に終身利用が可能であること、などが特徴としてあげられます。
「特別養護老人ホームの特徴とは?」
介護老人保健施設
老健と略して呼ばれる事の多い施設で、こちらも介護保険施設の1つです。
在宅への復帰を目的とした施設で、必要とする身体介護や機能訓練(リハビリ)などのサービスを受けることができます。 医療ケアに関しては、特別養護老人ホームよりも、常勤の医師や看護職員の数などが多く、充実しているといえます。
認知症に関しては、重度の認知症まで対応しています。
終身利用をするという施設ではなく、リハビリなどを行って在宅復帰が目的の施設であるため、入所期間が限られていて、3ヶ月ごとに入所を継続するかどうかの会議が行われます。 「介護老人保健施設の特徴とは?」
介護療養型医療施設
身体介護や医療ケアを受けながら、長期の療養を行える、主に医療法人が運営している医療施設です。
同じく介護保険施設の1つですが、上の2つの施設よりも、より重い介護状態の高齢者や重度の認知症患者を受け入れてます。
費用は特別養護老人ホームや老健よりも高めの設定となっています。
「介護療養型医療施設の特徴とは?」
グループホーム
介護保険施設とは異なり、介護保険で地域密着型サービスといわれるものの1つで、正式名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。
入居の条件が、介護認定で要支援2以上の認知症の人となり、認知症専門の施設といえます。
「要支援でも入れる老人ホームはココ!」
1つのグループを5~9人とした、少人数での共同生活を送り、必要な介護サービスなどは提供しながらも、入居者ができることは、認知症の知識を持ったスタッフのサポートを受けながら自分で行い、自立した生活を目指す施設です。
「グループホームと特徴とは?」
特定施設
介護保険では居宅サービスの1つで、都道府県による特定施設という指定を受けた所が提供できるサービスを「特定施設入居者生活介護」といいますが、その指定を受けた特定施設では、認知症に対応している所もあります。
特定施設の指定を受けられる施設としては、
などがあるのですが、認知症に対応している施設が多いのは、介護付き有料老人ホームになります。
介護保険施設では、重度の認知症でも受け入れてもらえますが、グループホームや介護付き有料老人ホームなどの特定施設では、その施設ごとによって、対応できる認知症の度合いも異なります。
認知症専門の施設であるグループホームでも、重度の認知症になった場合には、退去させられる場合もあります。
サービス付き高齢者向け住宅などは、特定施設の指定を受けていなくて、提供しているサービスが見守りや生活相談のみ、という所もたくさんあります。
施設の種類だけで判断するのではなく、個別の施設ごとに、
- 認知症に対応しているか
- どの程度の認知症まで入居可能か
- 認知症が進行した時の対応はどうなるのか
といった点をあらかじめ確認しておく事が大切です。