老人ホームを選ぶときの資料としてパンフレットがありますが、信用しすぎるのはよくありません。
なんといっても施設側が主観的に作ったものなので。
パンフレットを見るときの注意点をあげてみます。
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老人ホームのパンフレット、ここに注意!
パンフレットは老人ホームの情報を知る上で重要な情報源です。
まずは資料として取り寄せる必要がありますが、パンフレットの中身には次のような点に気を付けましょう。
写真
パンフレットとは何かというと、お客さんに入居してもらうために自分の施設を紹介するための広告です。
商売をしている以上どこもそうですが、悪いイメージを与えるようなものをあえて載せる訳はありません。
逆にいえば少しぐらい誇張してもよく思われるように作る場合もあり、それが最も表れるのが写真です。
パンフレットに写っている写真を真に受けるのは止めましょう。
写真のプロが、少しでもよく見えるように写した結果です。
- 建物の外観
- 居室
- 食事やレクリエーションの風景
など、あまりイメージに引っ張られ過ぎることなく、見学や体験入居などで自分の目で確かめましょう。
食事の写真に注意
特に注意したいのが食事です。
まったく違う内容を写しているとそれは嘘になりますが、いつもより豪華な時の食事(何かイベントが有った時など)を載せている場合が多いです。
そのような食事が毎日出る訳ではないので、この点も写真に惑わされるのではなく日々のメニューも含めてしっかり確認しましょう。
料金
パンフレットには月額の利用料金などがのっていますが、その金額には注意が必要です。
意図的にやっているかどうかは別として、その金額で月々の費用がまかなえる訳ではないからで、これは施設によりますが、その金額に
- 食費
- 介護費用
- 日用消耗品
といった分の金額が含まれていたり、いなかったりするのです。
これは含めると高くなるからあえて含めていない、という所も有るかもしれませんが、実際には入居者によって金額が変わってしまう、あるいはすべて載せるのはスペースの都合で無理といった場合もあります。
問題なのは、パンフレットの金額だけで施設を比較してしまうことです。
含まれる物が違うのに比較しても意味がありません。
施設ごとにパンフレットの金額には何が含まれているか、月々の費用としては他に何が必要でどの程度かかるのかを確認する必要があります。
言葉に注意
パンフレットの見出しには、パッと見て勘違いをさせるような言葉を載せている場合があります。
「24時間対応」
一見、24時間、様々な要望に対応してくれそうに思いますが、実際に何をどう対応してくれるかがこれだけでは分かりません。
介護に対応しているのか、看護師が常駐して看護体制が整っているのか、この違いで受けられるサービスは全く違ってきます。
パンフレットの言葉だけで判断せずに、きっちり確認しましょう。
「終身介護」
これもよく言われてますが、この言葉をみたら、その施設でずっと過ごせる、という印象を持つでしょう。 ただ実際には
- 認知症に発症
- 重度の認知症になる
- 問題行動(騒いだり暴力を振るう)がある
- 長期の入院が必要
など、施設によっては老人ホームを退去させられる条件が設定されていて、聞いていなかった、知らなかった、という事でトラブルになる場合も多いようです。
もちろんこのような表現をしている老人ホーム側にも問題があるのですが、入居を検討する側もその施設を退去しなければいけない条件にはどのようなものがあるか、調べれば分かるのでしっかりと確認しておきましょう。
パンフレット以外に取り寄せるものは?
老人ホームをどこにするか検討する上で取り寄せる資料として、パンフレットよりも重要なのが「重要事項説明書」です。
基本的には、どこの施設でもおおむね形式が同じで、客観的な事実のみが記載されているので、他の施設との比較には、絶対に必要です。
ネットなどで閲覧できるところもありますが、最新の情報を得るために、資料(パンフレット)請求の際に、一緒に送ってもらうように依頼しましょう。
もしこの資料を見せるのを渋るような施設があれば、何かやましい所があるのかもしれません。入居の検討を考え直しましょう。