老人ホームを選ぶときに、体験入居ができるところがあります。施設を知るうえで、ぜひ行っておきたいところです。
ここでは体験入居の時の注意点やポイントをあげてみます。
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老人ホームの体験入居
老人ホームは入居するまで分からない事が多く、後でトラブルに繋がる場合もあります。体験入居をすることで、雰囲気を知ることができ、また入居に対しての不安を解消する上でも役に立ちます。
体験入居ができる施設なら、費用はかかりますが今後生活していく場所を選んでいるのですから、ぜひ利用してみてください。
スタッフの対応
老人ホームを選ぶ上でとても重要なのが、職員やスタッフの対応、態度、サービスの質などです。体験入居では、短時間の見学では見えてこない部分を知ることができます。
- あいさつ
- 言葉づかい
- 頼んだ事に対しての対応
- 介護の時の動作
などをチェックしましょう。
また、ぜひ見ておきたいのが、施設長(責任者)の対応です。組織のトップや上に立つ人の人柄は、現場の人にも伝わります。上の人が横柄な態度であれば、働いている人にもその雰囲気は出てきますし、それは見学するだけでは、なかなか分かりません。
他の入居者の雰囲気
これも施設を決める上で重要な点です。1つは入居者の人の表情や態度で、
- 明るい顔をしているか
- 笑顔があるか
- 落ち着いた感じがあるか
- 楽しそうに行動しているか
- ほとんどの時間を寝かされていないか
などです。
そしてもう1つチェックして欲しいのが、他の入居者の要介護度や体の状態です。
体の状態といっても人それぞれなのですが、ホームによって状態の近い人が多い、という傾向が見られる事もあります。 まだ体力的には元気なのに、入居者の多くが重度の要介護度だと、レクリエーションが少ないなど、受けられるサービスに不満を持ったり、会話の合う人がいない、という事が起こってしまうかもしれません。
生活のペース
施設には、それぞれ施設なりの運営方法があり、1日の流れもホームによって違ってきます。レクリエーションなどの活動が多い施設もあれば、自主性、自立性に任せてあまり干渉しないなど様々です。
施設内での生活のペースに合うか合わないかは、個人の性格によって変わってきます。人とかかわり合うのが苦手な人が、レクリエーションなどに多くの時間を費やすのは苦痛と感じる場合もあります。 その辺りも見学するだけでは把握できない部分であり、体験入居が役に立つでしょう。
居室の内容
これは見学をするだけでも確認できる部分が多いのですが、最初は気にならなかったのに、いざ生活をする事で見えてくる、ということもあります。 例えば
- トイレや洗面所が共有なのがどうしても馴染めない
- 介護をしてもらうのにスペースが狭い
- 共有スペースの使い勝手が悪い
などです。見学して少し見ただけでは、イメージしにくい事は意外と多くあります。
サービス
これも1度受けてみないと分からない内容といえるでしょう。
- 食事の好みが合うか
- 介護食に対応しているか
- お風呂の回数や入浴方法(ゆっくり入れるか、機械浴はあるかなど)
- 居室の掃除はどうか
- 趣味の活動やレクリエーションの提供
- 介護サービスは適切に行われているか
- スタッフの人数は足りているか
- サービスの質はどうか
などがあげられます。サービスについては、細かなものも多くなるので、気になる点を事前に書き出しておいてチェックするのも良いでしょう。
今まで自宅で過ごしていた高齢者で、老人ホームに入居してみたが、そもそも共同生活がどうしても無理だった、という事もあり得ます。
契約して入居したら、たとえ短い期間でも費用が一部返ってこない事もあります。気になるホームが見つかれば、ぜひ体験入居をして、気になるところを確認してみましょう。