介護老人保健施設(老健)とは?特徴や入所方法など!

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老健老健と省略して呼ばれる事も多い介護老人保健施設は、介護を必要とする高齢者が、在宅復帰を目指してリハビリなどを行う施設です。

入る為の条件や特徴、受けられるサービスには次のようなものがあります。

 

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介護老人保健施設に入るための条件(入所基準)は?

年齢 原則65歳以上
要介護度 要介護1以上
認知症 ○ 対応

対象年齢は65歳以上

介護老人保健施設の利用は、原則65歳以上の高齢者となっています。ただし40~64歳(第2号被保険者)でも、特定疾病と認定された場合には、入所が認められます。

要介護度は1~5まで対象

老健の入所条件として、要介護度は1以上となっていて、特別養護老人ホーム(特養)の3以上という条件と異なり入所しやすいといえます。

認知症に対応可能

介護老人保健施設では、他の施設で対応できない、となることも多い認知症への対応を行っています。

ただし認知症による暴力行為など、精神科での専門的な治療が必要な場合は除きます。

その他の入所条件

その他には

  • 感染病にかかっていない
  • 病状が安定している
  • 入院の必要がない

などの条件があります。 介護老人保健施設は、「機能回復訓練を受けて在宅への復帰を目指す」、という事が目的の施設なので、入院治療が必要になった場合は、退所となります。

介護老人保健施設(老健)の特徴は?

費用(目安) 初期費用:不要 月額費用:6~16万円
入居期間 3~6ヵ月
居室の種類 多床室(相部屋)が多い

医療法人などが運営する公的施設

介護保険法によって定められた施設で、主に医療法人や社会福祉法人などによって運営されていて、病院に併設された施設も多くあります。

費用が安め

公的施設が運営していることもあり、利用料金は有料老人ホームなどと比較すると、安くなる場合が多いです。

入居時の一時金は不要で、月々の費用としては、介護サービスにかかる費用を所得によって1~2割負担します。

また食費や居住費は、基本的に全額負担となりますが、これらの費用は所得や資産によって減額される制度があるので、確認してみてください。

特別養護老人ホームと比べ医療ケアが充実している分、医療費がかかる場合があり、少し割高となります。

入所期間は原則3ヶ月

介護老人保健施設は、特別養護老人ホームと違い、終身で介護する、という施設ではありません。

あくまで早期の在宅復帰を目指す施設ということなので、入所期間は原則3ヶ月となっています。

これは老健の大きな特徴といえるでしょう。

3ヶ月ごとに入所を継続するかの会議が行われ、退所が可能かの判断がなされます。

ただ実際には退所できずに長期の入所をしている場合もあるようです。ただ終身利用という訳ではないので、退所後の予定は考えておかなくてはなりません。

多床室(相部屋)が多い

老健はもともと多床室の所が多く、新しく建てられる施設では、ユニット型個室(1室にベッドが1台の個室を10室ごとにまとめてダイニングや浴室、キッチンを共有すして共同生活を行うもの)の割合も増えています。

プライバシーの観点から、介護施設の多床室を減らす、という流れはあるのですが、入所期間が短いということもあって、従来の施設の多床室を個室に切り替えていくのは、特養ほど進んでいません。

特養よりも入所がしやすい

入所者の滞在期間が特別養護老人ホームよりも短いため、順番が回ってくるのも比較的早く、3ヶ月から半年程度で入所できる事も多いようです。

介護老人保健施設で受けられるサービスは?

介護ケア ○ 充実している
機能回復 ○ 充実している
医療ケア ○ 充実している施設が多い

機能回復のリハビリが充実

介護老人保健施設では、介護職員によって、食事入浴排泄といった身体介護のサービスは、当然受けられるのですが、最も特徴的で重要なのが、機能訓練(リハビリ)に重点を置いているところです。 老健では、

  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 言語聴覚士

といったリハビリの専門家を、定員100名に対して、1名以上配置することが義務付けられています。それらの専門家の指導のもと、各個人に合わせたプログラムを行い、在宅復帰を目指します。

医療のケアも充実

介護老人保健施設はリハビリが必要な人のための施設なので、それにともない医療ケアを要する人も多くいます。

そのため入所者100人あたりに、医師を1人常勤させる義務があります。

特養では非常勤でも良いため、常に医師がいない場合もあるのですが、老健では常勤しているので医療ケアを受けやすくなります。

また看護師の数も特養では100人あたり3人の配置が、老健では10人となります。

生活援助やレクリエーションは?

医療とリハビリが中心の施設なので、

  • 洗濯
  • 掃除
  • 買い物の代行

といった生活援助に関しては、あまり行われていません。 またレクリエーションに関しては、施設によって異なりますが、特養ほどは行われていません。

老健(介護老人保健施設)に入所するための手続きや入りやすさは?

申込み

老健への申し込みは、各施設にある窓口に直接申し込みます。その時に必要な書類としては、

  • 利用申込書
  • 健康保険証
  • 介護保険証
  • 診療情報提供書 (病院などから移る場合の医師の紹介状)

などがあります。

面接

申込みが済むと後日、面接となります。面接では入所者本人とその家族、そして施設のスタッフで行います。

内容としては、現在の病状や体の状態、現在の生活の状況、入所後の希望などについての確認や入所者側からの質問、要望となります。

入所判定

その後施設側で、

  • 医師
  • 看護師
  • 介護士
  • 機能訓練士

などによって入所できるかどうかの判定会議が行われ、申込みの書類や面接の内容を検討して、病状や介護の面から、施設で対応できるかどうかの判断がなされて決定されます。

ただしここで決定したとしてもすぐに入居できるかどうかは、施設の入居を待っている人数(待機人数)によります。

入所のしやすさ

老健(介護老人保健施設)は、基本的に在宅での生活に復帰するための施設なので、入所者は3ヶ月ごとに入所を継続するかどうかの判定が行われ、退所が可能と判断されると退所しなければなりません。

そのため、入所を希望している人は多く入所率も高いのですが、順番が来るのも早く、3ヶ月~半年程度で入所できる事が多いです。

ただ、書類の提出から始まって、面接、判定会議という行程を経て、早くても3ヶ月程はかかる、ということを理解しておく必要があります。 また都市部では満室の施設が多く、比較すると入所までの時間がかかる事が多くなります。

時間をかけられずに緊急を要する場合には、できるだけ多くの施設に連絡を入れてみて、早く入所できそうなら複数申し込んでおくのが良いでしょう。

介護老人保健施設のまとめ

介護老人保健施設(老健)をできるだけ分かりやすくまとめるとしたら、

「65歳以上の介護が必要な高齢者が、在宅復帰を目指して機能訓練や介護のサービスを、比較的安く受けられる、入居期間に制限のある施設」

という事ができるでしょう。


老人ホームの条件や特徴、サービス内容は、同じ形態の施設でも異なる場合が多くあります。必ず各施設の資料を取り寄せたり、直接問い合わせて確認しましょう。  

「特養と老健の違いは? わかりやすく比較してみました!」


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