老人ホームを選ぶときの重要なチェックポイントとしては色々あるのですが、その1つがトイレ。
トイレをチェックするときに気を付けておくべき点には次のようなものがあります。
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老人ホームのトイレの注意点
居室にトイレがあるか
老人ホームの居室は大きく分けると、個室と相部屋(多床室)があります。
施設の種類によりますが介護保険施設と呼ばれる、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)、そして民間企業が運営している有料老人ホームのうちでも、住宅型と呼ばれるタイプでは、相部屋のある施設が多くあります。
(老健や住宅型では、個室と相部屋が半々程度)
相部屋の場合は、トイレは共用施設として数ヵ所設置されていて、室内にない場合がほとんどです。
他の種類の老人ホームでは、その多くが個室となっていますが、だからといって、トイレが居室の中にあるとは限りません。同じく共用施設として、部屋の外にしかない場合もあります。
トイレの場所を意識して、資料を読んだり、見学に行くとすぐに分かるのですが、あらかじめ気にしていないと、意外とチェックするのを忘れてしまう場合があります。
入居者の希望や健康状態などを考え、居室内に必要かどうかを確認の上、ホームをチェックしましょう。
トイレの入り口
入居者が現在、元気で健康な場合あまり意識しないのですが、トイレの入口は重要です。なぜなら、今後、車いすでの生活になる可能性があるからです。
入り口の幅
トイレの入口で注意すべき1つめが、入口の幅です。老人ホームなのでそれなりの設計はされているはずなのですが、最低でも80㎝は必要、ゆとりを持って1mは欲しい所です。
トイレの奥行が狭く身動きが取りにくい場合は、もう少しある方が良いでしょう。 またトイレの前の通路に、車いすが曲がって入る為のゆとりを持たせているかも、確認しておきましょう。
入り口のドア
もう1つはドアです。まずドアが付いている場合、必ず引戸になっているかを確認しましょう。
開き扉は車いすを利用する事を考えると、とても使いにくくなります。 「ドアが付いている場合」と書きましたが、中にはトイレのドアが付いていない場合があります。
どういう事かというと、扉ではなくカーテンやアコーディオンカーテンなどで仕切っている、ということです。 共用施設の場合や、個室でもあります。これは
- 車いすでの出入りがしやすい
- 幅が広く移動しやすい
- 介助しやすい
などの理由からですが、ただし臭いなどのデメリットもあり、入居者の体の状態によって選ぶべきポイントでしょう。
トイレ内の設備
- 洗面台
- 温水洗浄便座
- 手すり
- 緊急コール
など、トイレに付いていてほしい設備がちゃんと備わっているか確認しましょう。
トイレが清潔か
これは老人ホームに限らず、その建物、施設を知る上で、とても判断しやすいポイントとなります。
お店でも、トイレの汚い所は流行っていないことが多いように、その建物をどれだけ考えているかが表れやすい場所といえます。
清潔に保たれているか、臭いはしないか、備品が揃っているかなどをチェックしておきましょう。
バリアフリー
老人ホームと名乗っている以上、段差を無くす、などのバリアフリー構造にしているのは当然なのですが、いざ車いすで利用しないと分からないような障害(バリア)もあります。
見学するだけでは分かりにくいのですが、体験入居をできれば、その辺りも確認しておきましょう。
「老人ホームに体験入居するときの注意点!」