老人ホームは種類が多く、さらに呼び方が似ていたりするので、違いが分かりにくいことが少なくありません。
ここでは有料老人ホームとサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)の違いについて見ていきます。
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有料老人ホームとサ高住、2つの施設の違いはココ!
有料老人ホームとサ高住、それぞれの特徴2つの施設の違いを見ていく前に、まずはどのような施設なのかを簡単に説明していきます。
有料老人ホーム
民間の企業が運営している老人ホームで、高齢者に必要なサービスを提供する施設です。有料老人ホームには、
の3つがあり、それぞれで提供されるサービスは異なります。
詳しくは「有料老人ホームの種類と違い」に書いてますが、例えば健康型有料老人ホームでは、健康で介護の必要がほとんどない人が入居しているので、提供されるサービスが見守りや、家事の代行などです。
それに対して介護付き有料老人ホームでは、重度の介護が必要な人もいるので、入浴や排泄の介助といった、入居者に合わせた介護サービスが提供される、といった違いです。
サ高住
正式名称である「サービス付き高齢者向け住宅」の略で、こちらも民間企業が運営していて、高齢者向けになった賃貸住宅に住んで、サービスを受ける、という施設になります。
受けられるサービスなどについては、後で詳しく書いています。
契約方式の違い
有料老人ホームとサ高住の施設では、まず契約方式の違いがあげられます。
利用権方式
主に有料老人ホームでとられている契約方式で、まず最初にその施設やサービスを利用するための権利を買い取る、というものです。
そのための費用として、最初に入居一時金という、まとまった高額の費用が必要な場合が(月払いのところもあります)多くなります。一部、サ高住でこの契約方式をとっている所もあります。
賃貸借方式
一般的なマンションを借りるときと同じ契約方式(賃貸契約)で多くのサ高住でとられています。入居時には敷金が必要な場合がありますが、あとは基本的に賃貸住宅と同じで、月々の家賃や管理費を支払うことになります。
「利用権方式と賃貸借方式」
費用
月額費用
- 有料老人ホーム:10~40万円程度
- サ高住:10~30万円程度
となっていて、ややサ高住の方が安い場合が多いですが、施設や提供されるサービスによってによって異なります。
初期費用
上で書いたように、入居時の一時金がかかりますが、施設によっては不要な所もあります。
- 有料老人ホーム:0~数千万円以上
- サ高住:0~数百万円
提供されるサービスの違い
受けられるサービスは、上にも少し書きましたが、有料老人ホームの中でも種類によって違い、またサ高住の中でも住宅によって、かなりの幅があるので、有料老人ホームではこう、サ高住ではこう、という分け方は難しいのですが、大まかに目安として分類しておきます。
有料老人ホーム:健康型
主に見守り、洗濯、掃除などの家事を含めた生活支援。身体介護が必要な人などの入居は難しい。
有料老人ホーム:住宅型
見守りや家事などの生活支援が主で、介護サービスが必要な場合には、基本的に外部の訪問介護事業者などと契約し介護サービスを受ける。
有料老人ホーム:介護付き
特定施設の指定を受けているので、入浴や排泄といった身体介助や、機能回復のためのリハビリ、施設によっては、必要な医療ケアを提供する施設もあり。
サ高住:特定施設の場合
生活支援の他に、食事・入浴・排泄といった身体介護や機能訓練(リハビリ)にも対応。
サ高住:それ以外の場合
介護が必要な場合は、外部の居宅サービス事業所と契約して訪問介護などを受ける必要があり、基本的には見守り(安否確認)や生活相談といったサービスを提供。
特定施設とは?
全ての介護付き有料老人ホーム、およびサ高住の一部の施設では、都道府県により特定施設入居者生活介護という指定を受けていて、施設内のスタッフによって介護サービスが提供されます。
(ただし、特定施設の指定を受けていても、外部サービスを利用している所もあります。(外部サービス利用型)その場合は介護計画(ケアプラン)を施設内のスタッフが作成し、実際の介護サービスを外部の事業者が行います。「特定施設入居者生活介護とは?」)