40歳以上になると保険料を払い、いざ介護が必要になったときにサービスを利用できる介護保険制度。
いったいどのような種類の介護サービスを受けられるのでしょう。
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介護保険で受けられるサービスは?
介護保険で受けられる介護サービスは種類が多いので、ここでは
- 居宅サービス
- 施設サービス
- 地域密着型サービス
という3つに分けて説明していきます。
居宅サービス
居宅サービスとは、自宅にいながら利用する事ができる介護サービスのことです。自宅ではなく施設に入居している場合でも、そこが居宅とみなされる場合には、居宅サービスを受けることができます。
居宅サービスには、
- 訪問サービス:自宅に来てもらって、生活支援や介護サービスを受ける
- 通所サービス:施設に通って介護やリハビリなどのサービスを受ける
- 短期入所サービス:短期間施設に入所して、介護やリハビリなどのサービスを受ける
などがあり、他にも自宅とみなされる施設に入居して受けるサービスや、福祉用具のレンタル、販売などがあります。
訪問介護(ホームヘルプ)(介護予防)
訪問介護員(ホームヘルパーなど)が利用者を訪問して、生活の支援や身体の介護を行うサービス
訪問入浴介護(介護予防)
寝たきりなどで自宅での入浴が困難な利用者に、入浴できる車の車内、あるいは簡易の浴槽を持ち込んで入浴を行うサービス
訪問看護(介護予防)
看護師などのスタッフが訪問して、医師の指示に基づいて傷の手当てや、床ずれの予防、痰の吸引や経管栄養などの、医療処置を行う看護サービス
訪問リハビリ(介護予防)
理学療法士や作業療法士などが利用者を訪問し、医師の指示に基づいて機能の維持、回復のためのリハビリを行うサービス
通所介護(デイサービス)(介護予防)
デイサービスセンターなどの施設に通ってきた利用者が、食事や入浴などの支援を受けたり、レクリエーションなどを行って日中を過ごすサービス
療養通所介護
通所介護のうち、要介護度が高く医療ケアも必要な人が利用する施設で、看護師の観察もあり少人数の定員で、1人1人に合わせたケアが提供されるサービス
通所リハビリ(デイケア)(介護予防)
理学療法士や作業療法士、医師などがいる施設に通い、主に機能の維持や回復のためのリハビリを行うサービス
短期入所生活介護(ショートステイ)(介護予防)
一定期間施設に入所している利用者に、食事や入浴などの介護サービスやレクリエーションなどを提供するサービス
短期入所療養介護(介護予防)
利用者が一定期間施設に入所して、医学的な管理のもとで、介護や看護を行うサービスで、短期入所生活介護よりも医療やリハビリの比重が高くなります
特定施設入居者生活介護(介護予防)
有料老人ホームやケアハウスなどのうち、特定施設入居者生活介護の指定を受けた施設で、自宅にいるのと同じように受ける事ができる介護サービス
福祉用具貸与(介護予防)
車椅子や介護ベッドなど、在宅介護に必要な用具を借りられるサービス(費用の1割を負担)
特定福祉用具販売
福祉用具のうち、入浴や排泄関連など、特定の用具を介護保険を利用して購入できるサービス(費用の1割を負担)
施設サービス
施設サービスとは、施設に入所して受けるサービスのことで、介護保険では次の3つの施設が定められています。
- 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム(特養))
- 介護老人保健施設(老健)
- 介護療養型医療施設
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム(特養))
長期間利用者を受け入れて、食事や入浴、排泄などの介護と、リハビリやレクリエーションなどのサービスを提供 「特別養護老人ホームとは?」
介護老人保健施設(老健)
一定期間利用者を受け入れて、食事や入浴、排泄などの介護を提供しながら、リハビリを行い在宅復帰を目指す 「介護老人保健施設とは?」
介護療養型医療施設
病状が安定している療養が必要な利用者に対して、医療ケアや看護を行いながら、介護サービスを提供 「介護療養型医療施設とは?」
地域密着型サービス
地域密着型サービスとは、介護などが必要になった高齢者が、できるだけ慣れた親しんだ地域で住み続けられるように、市区町村で提供されるサービスです。
このサービスを利用するには、提供している施設のある市区町村に住んでいる必要があります。
小規模多機能型居宅介護(介護予防)
利用者が自立した生活を送れるように、1つの施設で、通所・訪問・宿泊を組み合わせて提供するサービス
看護小規模多機能型居宅介護
複合型サービスとも呼ばれるサービスで、小規模多機能型居宅介護に、訪問看護を組み合わせたサービス
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
1日のうちに複数回、定期的に訪問するのに加え、通報により訪問して介護、あるいは看護を行うサービス
夜間対応型訪問介護
夜間に定期的に自宅を訪問するとともに、通報により随時、訪問して、生活の支援や介護を行うサービス
認知症対応型通所介護(介護予防)
通所介護の中でも、利用できるのを認知症の人に限定した施設で、定員が少人数で認知症の知識をもったスタッフが細かなケアを提供するサービス
認知症対応型共同生活介護(介護予防)
グループホームとも呼ばれる施設で、認知症の利用者が、認知症の維持や回復を図るために、スタッフによって生活の支援を受けながら、少人数で共同生活を行うもの 「グループホームとは?」
地域密着型特定施設入居者生活介護
特定施設の指定を受けたもののうち、利用者が29人以下の施設で、リハビリやレクリエーションなどのサービスを提供
地域密着型介護老人福祉施設入居者生活介護
介護老人福祉施設(特養)のうち利用者が29人以下のものが地域密着型となり、食事や入浴、排泄などの介護や、リハビリ、レクリエーションなどのサービスを提供
介護の計画を作るサービス
居宅介護支援
居宅にいる利用者が介護保険のサービスを適切に使えるように支援するもので、ケアマネージャーがケアプランの作成を行うのですが、利用者に費用の負担はありません
居宅療養管理指導
医師や薬剤師などが通院の困難な利用者を訪問して、療養に必要な管理指導を行うサービス